今日1月7日は七草だ。
セリ、ナズナ、オギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。
秋の七草に比べてリズムが良いのでわりと覚えやすい。
三が日を過ぎたくらいからスーパーでもパック詰めの七草を売っているのでそれを利用すればいいのだが、風雅に野に出て七草を探そうとなるとこれがなかなか難しい。
毎年高畑自然教室では「共生学舎」という食育に関するボランティア活動をしておられる団体にお願いして、旧暦の1月7日頃に親子会員を中心としたメンバーで彼らの田んぼで七種摘みをさせていただく。
スズナ、スズシロはそれぞれかぶらと大根なので楽勝。
ナズナはペンペン草だし、ハコベラもハコベなのでこれもまぁわかる。
問題はセリ、オギョウ、ホトケノザだ。
セリはパッと見が似ている植物が多くしかもそっくりさんはほとんどが毒草というオマケ付き。
見分け方は葉や茎を摘んで匂うとセリは独特の爽やかな香りがすることと引っこ抜くと別名シロネ(白根)と呼ばれるくらい根がヒゲ状で真っ白なこと。
セリ↑根っこが真っ白でヒゲ状
オギョウは現代ではハハコグサと呼ばれている、と言えば「ああ、あれか」と思い当たる人もいるだろう。
春には粟粒の様な黄色い花を咲かせるが今はこんな姿だ。
白い毛が全草に生えているので目が慣れると見つけやすい。
そっくりさんにチチコグサ(父子草)があるが毒はないので間違えて採っても大丈夫。
チチコグサ↑
さて、残るはホトケノザ。
ところがホトケノザで検索すると似ても似つかない植物が出てくる。
現代のホトケノザ↑花を取り巻く葉が蓮弁に似ているのが名前の由来
七草のホトケノザは今はコオニタビラコと呼ばれている。
名前の由来は冬の姿が仏様が座っている蓮弁のように広がっているから
七草のホトケノザ↑ (コオニタビラコ)
ただ、コオニタビラコはそっくりさんがあまりにも多くて、花が咲いていない状態ではなかなか見分けがつかない。
高畑自然教室の七種摘みでも毎年
「コレがホトケノザ、コオニタビラコでーす。みんな探してみてー」
「これ?」
「それはオニタビラコやね」
「コレは?」
「うーんジシバリだわ」
「コレかなぁ…?」
「それはタネツケバナ」
という会話が繰り広げられ、皆の頭の上に「?」マークがどんどん増えていくのがわかる。
途中、「稲の切り株を踏んだら背が伸びるんだって〜」と言うと七種摘そっちのけで稲の切り株踏み大会になったりもする。
大人も子供も頭に「?」をいっぱい付けながら楽しく過ごす高畑自然教室の七種摘み、今年も2月に開催する予定だ。
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