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エゴノキとエゴノネコアシフシ

  • 執筆者の写真: 真弓 依藤
    真弓 依藤
  • 2021年6月28日
  • 読了時間: 2分

高畑町から春日大社に通じる上、中、下、三本の禰宜道のいずれを歩いてもこの花を見ることができる。


5月初旬から咲き始め、満開になると写真のように花のアーケードを作ってくれる。


盛りを過ぎ、散る時も花そのものが落ちるので、道は花を撒いたようになる。


早朝、朝靄の禰宜道を散歩している時に風と共にこの花が無数に降る様子は思わず別世界に迷い込んだか、と思ってしまうくらい美しい光景だ


名前の由来は花の後に実る薄緑色の実の味がえぐい(えごい)ところかららしい。

エゴの実↑


それにしてもこの名前から察するに誰かこの実を食べた人がいる、ということだが…決して試してみようなどとは思わない方がいい


この実の果皮はエゴサポニンという毒を含んでいて食べると胃腸や喉の粘膜に炎症を起こすそうだから。  


その一方でサポニンには界面活性作用があるため実をつぶして水と混ぜると泡が出る。

それを石鹸がわりに使っていた時代があったそうだ。


写真は春日山遊歩道の入り口にあるエゴノキだが、まさに今は緑色の実が文字通り鈴なりになっている


そしてその実の中に間違い探しのようにこんなものがぶら下がっている↓

これは虫癭(ちゅうえい)、虫こぶ、ゴールなどと呼ばれるもので、エゴノネコアシアブラムシという虫が作った住処、その名もエゴノネコアシフシという


外見は猫好きならかわいいとさえ思える形をしているが、中には小さなアブラムシがみっしり住んでいることがあるので迂闊に割ったりしない方が精神衛生上いいだろう


それにしてもネコアシとはうまい命名だと思う。 命名した人はきっと猫を飼っていたに違いない

下の写真上側は我が家の本物のネコアシ

このエゴノネコアシフシに住んでいるエゴノネコアシアブラムシにもちょっと変わった話があるのだが、それはまたの機会にしよう



 
 
 

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