1月20日は大寒。本格的な寒さがやって来る。
春から秋、あんなにいた昆虫達はどこでどうしているのだろう?
まず夏を代表する昆虫、セミの成虫は全て死んでしまっている。
卵か、幼虫の状態で冬を越す。
セミは主に樹木の枯れたこずえなどに卵を産み付けるがたまに木製の建具などにも産み付けることがある。
年末の大掃除の時デッキの柱や木製の建具に下のような傷があったらそれが産卵跡だ。
特に柔らかい杉の木は産卵管が刺しやすいのだろう。
けっこうあちこちに産んでいる。
何も影響は無いのでそっとしておいてやろう。
冬越しの状態が有名なのはテントウムシだろう。
色んな種類のテントウムシの成虫が岩の隙間や木のウロの中、軒下などに数十匹〜数百匹集まって集団越冬する。
虫好きなら、宝石箱みたいだと思うだろうが、そうでない人は…。
軒下にいつのまにか作られた蜂の巣を撤去する時は注意しよう。
働きバチは全部冬までに死んでしまうが女王蜂は空になった巣に集まって越冬していることがまれにあるので。
ちょうちょは種類によっては成虫で冬越しするものもいるし、卵、幼虫、さなぎで冬越しするものもいてけっこうバラバラ。
バッタの仲間は成虫のままか卵で
冬越しする。
同じ甲虫でもカブトムシやカナブンは幼虫で、クワガタは種類によっては成虫で越冬できるものもいる
トンボは成虫で冬越し出来るのは3種類のイトトンボのみであとは卵か幼虫だ。
さて、最後にカマキリだが、成虫はたいがいは秋に死んで卵で冬越しするのだが、2年ほど前の2月、春日山遊歩道入り口の交番で2センチほどの小さなカマキリを見つけた。
びっくりしてググるとヒナカマキリという日本最小のカマキリだったのだが活動期間が8〜11月とある。
たしかに他のカマキリより遅めだが2月はいくらなんでも遅いのでは?
あとひと月ほど頑張ったら春が来るではないか!
もしかすると温暖化のせいで越冬できる個体が出てきたのかもしれない。
大発見?とドキドキした。
どなたかご存知の方いたら情報ください。
冬は野も山もひっそりと静まって誰もいないように見える。
でも虫たちはそれぞれの方法で厳しい冬を乗り切ろうと頑張っている。
よーく観察してみるとそれこそ大発見があるかもしれない。
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