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野山で出会うかもしれない自然の脅威②〜マムシ

  • 執筆者の写真: 真弓 依藤
    真弓 依藤
  • 2021年8月9日
  • 読了時間: 2分

写真を載せようと思ったが、個体差があるので、検索して見て欲しい。


体長50〜60cmの小型の蛇で琉球列島を除く日本全土に生息する。とある。

体長5~60cmならたしかに大きくはないが胴が太めなのと頭が大きいのでぱっと見は大きく見える。


活動時期は3〜11月。だいたいは水辺や草むら、落ち葉の下などの日陰にじっとしているが、冬眠前後は身体を温めるために日向ぼっこしていることもある。


私も今までに4回遭遇した事があるが、いずれもとぐろをまいてじっとしていた。


攻撃範囲は30cmらしいので、相当近寄らなければ咬まれる恐れはないということだが…


山道で日向ぼっこしているマムシを見つけて、「あ、かわいい〜♡」なんて触ろうとする人はいない。


ではどんな時に噛まれるか?


山道の側溝によく落ち葉が溜まっている事があるでしょう?

マムシはああいう所で寝ている事があるので、「カブトムシやクワガタがいないかな〜」なんて軽い気持ちで手を突っ込んだりしてはいけない。


もしくは「マムシ注意」の看板を無視して薮に踏み込んで行くのもダメ。


6月〜9月はメスの妊娠期間にあたるのだがその時は凶暴性がまして噛みつきやすくなるそうなので特に注意したほうがいいだろう。


それと、マムシの牙は細く短いので、咬まれてもチクッとするぐらいらしい。戸外で鋭い痛みを感じて近くにヘビを見つけたらスマホで写しておくと万一の時に治療がスムーズになるという。


さて、あってはならないことだが万一咬まれたらどうするか?

即、救急車を呼ぶ。

山なら出来るだけ急いで下山する。

よくあるシチュエーションだが、傷口を縛ったり、切ったり、焼いたり、また口で吸い出そうなどとしてはいけない。

スズメバチの時に紹介したポイズンリムーバーを使うという手もあるが、吸い出せる毒はわずかなのですぐに病院に行けるのなら何もしないほうがいいそうだ。


マムシの毒は沖縄のハブの2.3倍の強さを持つが、量が少ないので6時間以内に血清を打てば死ぬ事はないそうだ。


ちなみに毒の性質はタンパク質を溶かす、つまり血管壁を壊して皮下出血や消化管出血を起こす出血毒

だ。


今でも年間3000人が咬まれ、死者も10人前後は出ているという。

キャンプや屋外バーベキューを楽しむなら注意は怠らないようにしよう。





 
 
 

2 Comments


依藤彩月
依藤彩月
Aug 10, 2021

近年の暖冬によりマムシの活動時期が延びる可能性はあるのでしょうか。

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真弓 依藤
真弓 依藤
Aug 11, 2021
Replying to

こんにちは。 蛇の活動時期が暖冬の影響で延びるかどうか?というご質問ですが まず、冬眠するタイプの蛇は気温が10℃以下に下がると冬眠するそうです。 ではもしすごい暖冬で一冬ずっと10℃以下にならなかったら? 冬眠しないでずっと活動してるそうですよ。 実際蛇を飼っている人達は冬も暖かい部屋で飼って冬眠させないようにしている人もいるようです ただ冬眠しないと春の繁殖に影響があるらしく、大概の蛇の飼育のブログには「ただし、冬眠させないで飼育するのは子どもの蛇か、繁殖させない場合のみです」 と書かれています。 近年の日本でも野生の蛇が暖冬で冬眠しきれなくて昼間に日向ぼっこしていたという記録がありますが、ひどく痩せていたらしいです。 暖冬は徐々に進むし、それに合わせて動物も進化していくでしょうから、冬眠する生き物が暖冬で全部絶滅するようなことにはならないと思いますが、影響と淘汰は免れないと私は思います。

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